ピンポンパン徒然草   第 壱 段





 このサイトを訪問されたあなたにはきっとピンポンパンに対する何かしらの想いがあることでしょう。これまでに個人的にいただいたメールには皆さまのピンポンパンへの愛着や思い出がびっしりと書かれていて読みながら本当に感動してしまいます。

 僕はピンポンパンの音楽とともに成長してきたと思っています。幼稚園や小学校に登校したのはピンポンパンを見終わってからだったし、ピンポンパンの音楽が本当に大好きだったので、時間さえあればお気に入りの曲を自分なりに編曲して(ちょっとカッコよすぎますネ。)ピアノで弾いていました。ですから娯楽の少なかった当時、僕は多くの時間をピンポンパンの音楽と共に過ごしていたといえるのです。

 そのような思い入れがあったわけですから、子供番組とはいえ中学生になってからもよく番組をみていました。親からはずいぶんとバカにされましたけどね。あっ、そうそう、今思い出しました。そういえば幼稚園の頃、僕は真剣に番組に参加したいと思っていました。そして小学生の頃はビッグマンモスのメンバーになりたいなあと身分不相応なことを考えていたっけ。フジテレビにハガキで応募すればなれるものだと簡単に考えていました。(笑) 話がそれました。僕の場合、幼稚園時代、小学校時代、中学校時代とその時々の思い出が曲の中にしっかりと入り込んでいますので、いい歳になった今日(こんにち)でもピンポンパンの音楽を聴くたびに新鮮な感動を覚えてしまうのです。恐らく皆さまも僕と同様の思いをされているのではないでしょうか?

 当初このHPでは僕の心に刻みつけられたピンポンパンの音楽だけを紹介するつもりでしたが、皆さまからのメールを読むにつけ音楽の紹介だけではピンポンパンの魅力を十分に伝えることができないことがわかり、不完全ではありますが僕なりの考えで幅広く番組を紹介することにいたしました。しかしその上で乗りこえなくてはならない問題がいくつもあるのですが、皆さまからのお知恵をいただいてさらに充実したものにしたいと思っております。どうかご協力をお願いいたします。

 早いものでピンポンパンが終了して20年を経たわけですが、僕の脳裏には番組に登場したキャストやキャラクターが音楽とともに鮮明に刻み込まれており、年月を経てもそれらは決して色褪せていないのです。ですからいつのことだったでしょうか、 しんぺいちゃん(坂本新兵さん)の訃報をテレビで知った時には本当にそのことが信じられませんでした。今でも信じられません。あの人なつっこい笑顔、優しい声は僕にとってはあの当時のままなのです。またこのHPを応援してくださっているmari さんのHPに不幸にして14歳という若さで亡くなったビッグマンモスの山崎圭一君の特集がありますが、ビッグマンモスのファンの方もきっと僕と同じ気持ちでいらっしゃることでしょうね。山崎君が残してくれた何かを大切に心に抱いているはずですよね。(わずか14年という短い生涯の中で彼が僕たちに残してくれたものが何と多いことでしょうか!)僕は15歳の時に親友(同級生)を病気で亡くしていますが、今でも彼が残してくれた思い出の数々は僕の心の中に確かにしっかりと息づいています。14歳、15歳という若さで亡くなってしまった仲間のことを思うと胸が痛みますが、彼らが僕たちに残してくれた思い出を振り返ってみたとき、彼らと出会えたのは決して偶然じゃなかったのだと今つくづく感じています。

 僕はこの『ピンポンパンの部屋』をこれからも大事に大事に育てていきたいと思っています。そして、このHPを通して知りあえた方々に感謝すると同時に次世代の子供たちに素敵なピンポンパンの音楽をしっかり残そうと決意を新たにしているところです。ぜひ皆さまのご意見をお聞かせください。つたない文章にお付き合いくださいましてありがとうございました。